ナリタヤ成田店の跡地はなぜまだ更地なのか|コスモスが買ったこの土地の行方

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みなさんこんにちは。

そういえばどうなるのでしょうか。

成田市民です。

 

今回は郷部の「ナリタヤ成田店」の跡地について。

1992年に開店し長年地域の方に愛され2023年6月30日に閉店しました。

建物は2024年5月に解体されています。

 

更地になってしまったこの場所に何ができるのだろう。

ある程度の噂話程度には聞いておりましたが

そういえば更地になってから一向に何も建設されないので

土地や過去のナリタヤ成田店の建物の所有者を調べました。

 

この土地建物の登記を取ってみると

ナリタヤの閉店から半年後に

ドラッグストアのコスモス薬品が土地も建物もまとめて買い取っていました。

 

現在の土地の所有者はコスモス薬品です。

それなのに2026年10月の時点でもまだ更地のままです。

解体から2年以上がたちました。

その間にコスモスは、成田市の飯仲に新しい店を先にオープンさせています。

なぜなのかまた過去の街の姿も交えながら解説します。

 

目次

ナリタヤ成田店の跡地の基本データ

かつての店ナリタヤ成田店(スーパーマーケット)
所在地千葉県成田市郷部1403
営業期間1992年〜2023年6月30日(約31年)
建物(登記記録)鉄骨造2階建ての店舗。1階883.50㎡・2階50.40㎡。1992年9月新築。2024年5月15日取壊し
土地(登記記録)郷部1403番・1404番の2筆。合計2,938.15㎡(約889坪)
現在の所有者株式会社コスモス薬品(2023年12月18日に売買で取得)
現況更地(解体から約2年4か月)
情報確認日2026年10月7日

まだgoogle map上では建物が残っていますね。

近隣にお住まいの方は一度はお買い物をされたのではないでしょうか。

営業していたころのナリタヤ成田店の外観(成田市郷部)
営業当時のナリタヤ成田店(画像:Google)

美郷台や郷部に多く見られる90年代を感じるナイス店舗で

個人的にはとても好きでしたが店内の写真を撮っていなかったことが悔やまれます。

2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地の現在の様子
今は更地になったナリタヤ成田店跡地(2026年10月撮影)

今は寂しい空き地です。

建物は建てて壊しての繰り返しです。

90sバイブス溢れるナリタヤ成田店たまりませんね。美郷台、郷部自体がこの辺りに開発されておりますので現存する事業用物件が結構多く、個人的に好きなエリアでもあります。

建物の解体というのはあっという間で儚い物です。

同じような寂しさを覚える記事もございますので是非ご一読ください。

2026年10月時点の跡地の様子

2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地の更地
2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地の更地 その2
2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地の更地 その3

サイゼリヤ側の空き地も同時期にコスモス薬品が購入しています。

この段差有の地続きで所有していることになりますね。

2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地 敷地内の様子
2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地 敷地内の様子 その2
2026年10月撮影・成田市郷部のナリタヤ成田店跡地 敷地内の様子 その3

土地自体は適切に管理されており

草も定期的に刈込がされ美しい更地を保っています。

2026年10月撮影・ナリタヤ成田店跡地の敷地の角にあるゴミ集積場
敷地の角にあるゴミ集積場。この部分だけ所有者は成田市

とても余談ですが、敷地の角にあるこの地域のゴミ集積場だけ所有者は別になり成田市となっています。

この一部の角だけ市で所有している形ですね。

目に見えない権利ですが調べてみると社会の構造が分かりますね。

ナリタヤ成田店跡地の角にあるゴミ集積場部分の登記情報を確認した画面
ゴミ集積場部分の登記を確認した画面(2026年10月7日)

このゴミ捨て場の登記を取るのは売買時の関係者か私くらいではないでしょうか。登記ジャンキーになりつつあり毎月のカードの請求に驚くときがありますが過去の飲み代と比較したら意外にリーズナブルかもしれませんね。カクテル一杯分で土地と建物の所有者が分かります。

近隣の美郷台の事業用物件の記事は下記からもお読みいただけます。

ナリタヤ閉店から半年でコスモスが建物ごと買い取った

成田市郷部1403番・1404番の区画を地図と航空写真で示した図
ナリタヤ成田店があった郷部1403番・1404番の区画

ナリタヤが存在した土地は1991年の土地区画整理で今の形の区画になりました。

それから30年以上地元の地権者が持ち続けてきた土地です。

 

ナリタヤの建物もナリタヤのものではありませんでした。

登記上の持ち主は土地の持ち主と同じ住所の地元の会社です。

ナリタヤは土地と建物をまとめて借りて営業していたと思われます。

地主さんが店の建物まで建ててスーパーに貸す。

郊外のロードサイドではよくある形です。

 

建物の新築は1992年9月25日。

そして2023年12月18日土地と建物が同じ日にまとめてコスモス薬品へ売られています。

ナリタヤ閉店から半年後です。

建物はコスモスの持ち物になり、2024年5月15日に取り壊されました。

売主が更地にしてから売ったのではなく

コスモスが建物つきで買って自分で解体したパターンです。

世の中のスーパーや飲食店って意外とその建物と土地は地元の地主さんが持っていてそれを借りている形が多いのです。皆さんがお家を借りるのと一緒ですね。

同じようなパターンで店舗を運営しているケースのお店です。

こちらもぜひご一読ください。

ナリタヤはなぜ成田店を閉めたのかの予想

調べてみましたがナリタヤは閉店の理由を公表していませんでした。

ここからは会社の動きと登記からの予想です。

 

ナリタヤは栄町に本社を置く千葉県内12店のスーパーです。

売上高は2022年7月期が150億円

2025年6月期が156億円でした。

古い店を閉じ新しい形の店を作る「スクラップ&ビルド」を繰り返してきた会社です。

 

成田店を閉めた2023年6月の翌月

7月には我孫子市の布佐店を移転して

新しい業態の「GRAN KITCHEN ナリタヤ布佐店」を開いています。

2025年9月には八街市の自社開発モールに「GRAN KITCHEN ナリタヤ八街店」を開きました。

売場は約587坪、商圏は成田市まで含む半径7kmで5年後に年商30億円を目指す旗艦店です。

いま力を入れているのは店内で作る惣菜や対面販売に力を入れた

大きめで「わざわざ行く」タイプの店なのではないでしょうか。

一方、成田店の建物は1階が883㎡(約267坪)。

バックヤードを含めた広さなので売場はもっと小さかったはずです。

築31年となり建物も大きな修繕等が必要になってくるのではないでしょうか。

新しい路線の店に作り変えるには今のナリタヤの方針には合わない建物になってしまったのだと思われます。

 

営業は約31年続きました。

古い店内設備等を入れ替えて続けるか、ここで閉めて新しい店にお金を回すか。

更新が近づいたときに後者を選んだのではないか、

というのが私の予想です。

契約の中身は登記に出ないので本当のところは分かりません。

裏側をご存じの方がいればこっそり教えていただければ幸いです。

成田店がダメだったというより今の経営方針に適合しない店舗になってしまったのではないでしょうか。企業というのは常に変化を求められる立場にあります。個人的にはナリタヤのお惣菜大好きなので近くにあったら嬉しいんですけどね。ナリタヤのモツニンサンドが一押しです。

当ブログでは過去にナリタヤについて複数記事を書いておりますのでこちらもぜひ。

ナリタヤの発祥等についても触れております。

コスモスが先に飯仲店を出したのはなぜか

郷部の土地を買ったあと

コスモスが成田で先に開けたのは飯仲の店でした。

「ドラッグストアコスモス成田飯仲店」は国道51号沿い

トライアルとトイザらスの向かいにあります。

2026年5月16日にオープンしてます。

この場所には以前「貸地 事業用定借用地」の看板が立っていました。

事業用定期借地というのは店舗などを建てるために期限を決めて土地を借りる契約です。

期限が来たら、建物を壊して土地を返すのが原則です。

過去にこの土地は住宅展示場がございましたのでその契約が終わり

更地になり今はコスモスが土地を借りている形となります。

成田市飯仲のドラッグストアコスモス成田飯仲店の土地の以前の様子
飯仲店の土地の以前の様子(画像:Google)

飯仲店の土地と建物の登記も取ってみました。

土地の持ち主は今も地元の個人の方です。

一方、建物の持ち主はコスモス薬品でした。

2026年3月26日に完成しています。

人の土地にコスモスが自分の店を建てている。

郷部とは逆の形です。

 

成田の郷部に土地を買ってすぐその後に人の土地を借りて建物を自社で建てているその勢いはすさまじいものがありますね。今をときめくイケている企業に該当するのではないでしょうか。

なぜ郷部の土地は後回しなのか

今のところコスモス薬品は郷部の出店予定を発表していません。

ここも公開資料からの予想です。

いくつか考えられることを私の個人の意見としてまとめます。

借りた土地は、待つほど損をする

借りた土地は店を建てていない間も地代がかかります。

契約の期限も決まっているので早く開けるほど得です。

買った土地には地代も期限もありません。

かかるのは毎年の固定資産税くらいで

年間の営業利益が400億円を超えるコスモスにとっては微々たる誤差のような金額です。

 

また現在非常に勢いのある出店規模となり

2026年5月期の新規出店は全国で105店、関東では24店です。

凄い数ですよね。

どの物件から使うかを決めるなら地代がかかる借地から先に使うのが自然です。

立地も飯仲は国道51号沿いで大型店の向かい。

郷部は住宅地の中です。

成田エリアでの最初の1店を置くならまずは車が集まる幹線道路沿いになるのかもしれません。

土地そのものを「持っておきたい」会社

調べたところコスモス薬品はドラッグストアの中でも土地を自分で持つ方針がはっきりした会社です。

持っている土地の帳簿価額は500億円を超えています。

2026年7月の決算説明会では社長が「物価が上がる時代なので、値上がりが見込める良い土地は買ってでも出店する」という趣旨の話をしています。

この考え方だと郷部の土地は「いつか店を建てる場所」であると同時に

「持っているだけで価値が上がるかもしれない資産」でもあります。

急いで建てる理由がそもそもないのではないでしょうか。

近すぎる新店は既存店の客を奪う

コスモスは店の近くにさらに店を出す「ドミナント出店」を続けてきた会社です。

ですので飯仲があるから郷部はやめるとは考えにくいです。

ただ、飯仲店はオープンからまだ5か月です。

すぐ近くに2店目を開けると店舗間でお客を取り合って飯仲店が軌道に乗るのが遅れます。

飯仲の売上が落ち着くのを待ってから郷部に手をつけるという計画なのではないかと個人的に考えております。

郷部の広さだと建て方が難しい

飯仲は土地面積が3,541㎡あっても売場を2階に上げて1階を駐車場にする形を選んでいます(登記の床面積からの推測)。

郷部はそれより600㎡ほど狭い2,938㎡です。

同じ規模の店を建てるならやはり2階建てにする必要がありそうです。

平屋より建築費がかかるうえここ数年は建築費そのものが上がり続けています。

どう建てるかの検討に時間がかかっている可能性もあります。

ちなみにコスモスは宮崎駅の近くで買った土地に

ドラッグストアとビジネスホテルを一緒に建てる計画も出しています。

事業として多角化していく可能性も無きにしも非ず今後の土地の活用を楽しみに待ちたいですね。

とりあえず家賃のかかる飯仲店を先に作って、一旦様子をみてから郷部は考えたい。どちらにしろ土地自体が値上がりをするかもしれないから一旦取っておく。これは相当資金に余裕がないと難しい判断なのではないでしょうか。イケイケコスモスに期待したいですね。

まとめ

今となっては寂しい場所となってしまったナリタヤ成田店跡地。

コスモスも土地自体は取得したけど近々で動きは無さそうです。

幸い郷部は近くに業務スーパーや

イオンモール成田もございますので

買い物ができないというわけでもない場所にどのような戦略を持って動くのかが楽しみです。

今後の動きに期待したいと思います。

本日もありがとうございました。

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