【成田・土屋】さよなら旧タイヨー成田店 最終日の記録・新店舗が10月21日に開店できた理由

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みなさんこんにちは。

買い置きは足りておりますでしょうか。

成田市民です。

 

成田市土屋のスーパータイヨー成田店は

2026年10月18日(日)の18時で旧店舗での営業を終えました。

隣に建てられた新店舗のオープンは2026年10月21日(水)の朝8時です。

2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日の外観と仮設テント|営業中
営業最終日の夕方。いつも通りの光景(2026年10月18日撮影)

前回の記事で私は「新店舗の開店は12月2日。法律で8か月は店を開けられない」と書きました。

結論から言うと、これは間違いでした。

実際の開店は届出の予定より42日早い10月21日。

なぜ早まったのか。

千葉県の審議会の資料を読むとそこに答えが。

 

成田市も、近所の住民も、千葉県も、誰も意見を出さなかったからです。

 

この記事では

・新しいタイヨー成田店の開店日と店舗情報

・旧店舗の最終日の様子

・12月2日の予定が10月21日に早まった法律の仕組み

・13年前、同じ成田で県が意見を出した店との違い

を順番に解説致します。

以前タイヨー成田店の記事を書いておりますので是非そちらもご覧ください。

目次

タイヨー成田店の新店舗は2026年10月21日(水)朝8時オープン

店頭の案内によると日程は下記の通り。

日にち内容
2026年10月18日(日)18時旧店舗 閉店
10月19日(月)・20日(火)オープン準備のため休業
10月21日(水)朝8時新店舗 リニューアルオープン

新しいお店の基本情報は、千葉県への届出の内容から拾うとこうなります。

店名タイヨー成田店(スーパータイヨー)
所在地成田市土屋字新着1308番1ほか
オープン2026年10月21日(水)8:00
営業時間8:00〜23:00
駐車場65台(屋上駐車場あり)
駐輪場53台
店舗面積1,844㎡
建物鉄骨造。2026年6月15日新築。所有者は京成電鉄株式会社

※営業時間・駐車場・駐輪場・店舗面積は千葉県への届出の内容です。旧店舗の解体は2027年3月31日までの予定なので、しばらくは駐車場や出入口が工事の都合で変わるかもしれません。

旧タイヨー成田店の最終日(2026年10月18日)

最終日の10月18日、閉店前の夕方にお店へ行ってきました。

2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 仮設テント内部のカゴ台車と什器置き場|営業中
2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日のカップ麺と調味料の通路|営業中
カップ麺と調味料の通路。棚にも空きが目立つ。

棚の多くはもう空でした。

カップ麺や調味料はまだ並んでいましたが、通路の奥の青果売場はほとんど何も残っていません。

物資が無い店内を見ると、個人的に経験した311を思い出します。

当たり前のように日常に食材が並んでいるというのは

全く当たり前ではなく多くの人が関わりこの場所まで供給されています。

2026年9月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 旧店舗 MEATの切り文字がある精肉売場|営業中
前回の記事のときの精肉売場(2026年9月)。「秋の味覚」の札の下に、ケースいっぱいのお肉
2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日の空になった精肉売場とMEATの切り文字|営業中
同じMEATの下、10月18日。ケースは空でした
2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日の青果売場とVEGETABLEの切り文字|営業中
VEGETABLE。トマトやきゅうりのバラ売り、ねぎ、レモンが少し残るだけでした
2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日のデイリー売場とDAILYの切り文字|営業中
DAILY。ケースの上に「移転に伴い」の貼り紙が出ていました

冷蔵ケースの上には、こんな貼り紙がありました。

移転に伴い仕入商品の調整となっております。お客様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。ご了承のほどお願いいたします。

※店内の貼り紙より(2026年10月18日)

今日が最後の営業の為

商品の補充もされず、一つまた一つと棚が空になっていきます。

2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日の鮮魚売場と空の冷蔵ケース|営業中
鮮魚コーナーの商品も空に。
2026年10月撮影・成田市土屋のタイヨー成田店 営業最終日の鮮魚の冷蔵ケースと波模様のシート|営業中
青い波模様のシートの上に、パックが2つだけ

1980年12月の開店から約45年10か月の営業でした。
私自身、寺台に住んでいた時期は当時一緒にいた子と毎週末ここで食料を買っていました。どんなことも必ず終わりが来ることを再認識します。素直にすごく寂しいです。

タイヨーの他の店舗はこちらの記事で紹介しています。

旧店舗の土地と建物の持ち主については、前回の記事で詳しく書いています。

前回の記事の「12月2日」は何が間違っていたのか

前回の記事では大規模小売店舗立地法の第5条第4項を引いて

「届出をした日から8か月は店を開けてはいけない」

「その為タイヨー成田店の開店日は12/2になります」と書きました。

条文の読み方そのものは合っています。

届出は2026年4月1日ですので8か月が経つのは12月1日です。

 

間違っていたのはこの8か月を「必ず待たなければいけない期間」だと誤認識していた部分となります。

同じ法律の第8条第5項に、例外が書いてありました。

都道府県が前項の規定により意見を有しない旨を通知した場合は、第五条第四項及び第六条第四項の規定は、適用しない。

※大規模小売店舗立地法 第8条第5項

「前項」の第8条第4項は、県が届出から8か月以内に意見があれば意見を、なければ「意見はありません」と届出をした会社に伝える、という決まりです。

つまり県が「意見はありません」と通知した時点で、8か月待つ決まりは外れます。

千葉県の手引きに下記の通り書いてあります。

ただし、県が意見を有しない旨を通知した場合には、その時点で開店(設置)が可能です。

※千葉県「大規模小売店舗立地法に関する届出の手引き」改訂第10版 16頁

8か月は「必ず待つ期間」ではなく、「県が意見を言うかどうか決まるまで待つ期間」でした。

12月2日は「県が意見を言える期限」の翌日だった

千葉県の審議会の資料(第182回 審議案件一覧表)には、タイヨー成田店について「県意見期限 R8.12.1」と書かれています。

ここまでの流れを並べるとこうなります。

以前の記事で8か月必ず待たなければいけないと記載してしまいましたが、県から別に意見ないよ、と通知されるとその縛りが無くなります。
タイヨーも特に反対意見等が出なかった為、マックスの12/2よりもだいぶ早く開店できるようです。誤ったことをお伝えし申し訳ございません。

日にちできごと
2026年4月1日京成電鉄が千葉県へ届出(店舗面積1,844㎡の新設)
4月17日〜8月17日届出内容の公告と縦覧。この間は誰でも県に意見書を出せる
5月29日説明会(成田国際文化会館で午後3時と午後7時の2回)
6月15日新店舗の建物が完成(登記)
9月18日県の審議会で「意見なし」の案がまとまる
10月18日旧店舗 閉店
10月21日新店舗 開店
12月1日県が意見を言える期限(届出から8か月)
12月2日届出に書かれていた開店予定日

届出の開店予定日「12月2日」は県が意見を言える期限のちょうど翌日です。

県の返事がいつになっても、意見さえ出なければ確実に開けられる最初の日。

それが12月2日だったと読めます。

その「意見なし」が、期限より2か月半早い9月18日の審議会で固まりました。

審議会が決めるのは案で、正式な通知はそのあとです。

通知の日付はまだ公表されていません。

結果として、新店舗は12月2日より42日早い10月21日に開店します。

どちらも水曜日で、ちょうど6週間の前倒しです。

成田市も、住民も、千葉県も「意見なし」

千葉県大規模小売店舗立地審議会 第182回審議案件一覧表(2026年9月)|タイヨー成田店を含む6件すべて県意見(案)なし
第182回審議案件一覧表。右から2列目の「県意見(案)」は6件すべて「なし」(千葉県のホームページより)

2026年9月18日に開かれた千葉県大規模小売店舗立地審議会(第182回)の資料には、タイヨー成田店についてこう書かれています。

成田市の意見なし
住民等の意見なし
千葉県大規模小売店舗立地連絡調整会議の委員の意見なし
県の意見(案)意見なし

※千葉県大規模小売店舗立地審議会 第182回 審議資料(タイヨー成田店)より

全部「なし」です。

4月17日から8月17日までの4か月間、届出の内容は誰でも見ることができ、

誰でも県に意見書を出せました。説明会も5月29日に2回開かれています。

それでも意見は1件も出ませんでした。

説明会に何人来たのかは、資料には書かれていません。

40年以上営業を続けて地域住民の重要な食のインフラになっているタイヨーに対して文句がある方も少ないのではないでしょうか。

同じ日に審議された6件も全部「意見なし」

この日の審議会にはタイヨー成田店を含めて6件が出ていました。

店舗場所店舗面積
ドラッグコスモス東金押堀店東金市1,435㎡
ドラッグコスモスいすみ店いすみ市1,374㎡
ドラッグコスモス安布里店館山市1,415㎡
薬王堂千葉多古店多古町1,240㎡
(仮称)船橋本町一丁目計画船橋市4,075㎡
タイヨー成田店成田市1,844㎡

※千葉県大規模小売店舗立地審議会 第182回 審議案件一覧表より

6件とも、市町村の意見・住民の意見・県の意見(案)はすべて「なし」でした。

国の指針で確認する7つの項目(交通、歩行者の通行の利便、廃棄物減量化及びリサイクル、防災・防犯対策、騒音、廃棄物、街並みづくり)も、6件すべてに○がついています。

タイヨー成田店だけが特別だったわけではありません。

誰も意見を言わないのは、どうやら珍しいことではないようです。

というかこの法律自体をちゃんと知っている人が、そもそも世の中に多くはないのではないでしょうか。

私もこのブログを書いていなければここまで調べることもなかったかもしれません。

ちなみに千葉県のホームページで「県が意見を述べた案件」として載っているのは平成20年度以降でたった2件です。

夜の車の音は、敷地の境目では基準を超えていた

意見は出ていませんがもちろん問題が1つもなかったわけではありません。

審議資料の騒音の予測では、夜(22時〜6時)に駐車場を出入りするお客さんの車の音が

敷地の境目で最大74デシベル。基準の45デシベルを超えています。

それでも意見が出なかったのは届出の段階で「場内は時速10kmで走ってもらう」前提にして、

近くの住宅の外壁では32〜42デシベルと基準の45デシベルに収まる、と予測していたからです。

対策は、看板などで「場内の時速10km走行」を呼びかけること、と書かれています。

新しいタイヨーの駐車場ではゆっくり走りましょう。

無理に吹かさず、スピードを出さない紳士淑女的な安全運転の方が普通にモテると思います。

反対の意見等もなく、国の指針の7つの項目もしっかりクリアしております。逆にタイヨー成田店がなくなったら困る方が大勢出るのではないでしょうか。新しい店舗になったことで、買い物の質も更に向上しそうですね。

13年前、同じ京成電鉄の店には県が意見を出していた

千葉県が意見を述べた2件のうち、1件は成田市の「ファッションセンターしまむら公津の杜店」です。

しかも建物の設置者は今回と同じ京成電鉄です。

項目しまむら公津の杜店タイヨー成田店
届出2012年10月18日2026年4月1日
建物の設置者京成電鉄京成電鉄
店舗面積1,177㎡1,844㎡
成田市の意見ありなし
住民等の意見なしなし
夜の車の音荷さばき車両の走行音が、住居の位置でも基準を超える予測お客さんの車の走行音は、住宅の外壁では基準内(時速10kmが前提)
県の意見あり(2013年5月29日)なし(2026年9月18日の案)

しまむら公津の杜店への県の意見はこういう内容でした。

夜間に発生する騒音ごとの予測評価において、荷さばき車両走行音が基準値を超過しているため、基準値を順守するよう対策を講じること。

※千葉県大規模小売店舗立地審議会 第102回 審議資料(ファッションセンターしまむら公津の杜店)より

このときは設置者が届出を変更しない旨を県に伝え、

県は勧告まではしないと決めています(2013年8月5日)。

同じ成田市、同じ京成電鉄の建物、同じ「夜の車の音」。

13年前は住居の位置でも基準を超える予測で、県が意見を出しました。

今回は届出の段階で「時速10km」という対策を入れ、住宅の外壁では基準内に収めていました。

世の中、大きなことをしようとすると周りとの兼ね合いが重要になってきますね。

世の中には知らないだけでいろんなことにルールが存在します。そういったルールが無いと民間業者は好き勝手に利潤を求めて開発をしてしまいます。今日のこの街の姿は無数のルールの上で生まれた芸術です。

公津の杜は、京成電鉄がつくった街です。こちらも記事にしています。

前回の記事の訂正点

前回(2026年9月16日)の記事で誤っていた点をまとめます。前回の記事本文にも、同じ訂正を追記しています。

項目前回の記載正しくは
新店舗の開店2026年12月2日2026年10月21日(水)8時
旧店舗の閉店未確認2026年10月18日(日)18時
開店日の理由法律で8か月は開けられない県が「意見なし」と通知すれば、8か月を待たずに開けられる(第8条第5項)
営業した期間今年の12月で46年1980年12月〜2026年10月18日で約45年10か月

余談:新店舗は1階建てか、2階建てか

同じ建物でも書類によって階数が違います。

県の審議資料では「鉄骨造 地上1階建」。

法務局の登記では「鉄骨造陸屋根2階建」で2階は67.90平方メートルしかありません。

建築基準法施行令の第2条第1項第8号では

屋上の昇降機塔や機械室のような部分は、

面積が建築面積の8分の1以下なら階数に数えないことになっています。

建築面積3,146.16平方メートルの8分の1は約393平方メートル。

67.90平方メートルはその範囲に収まるので

建築基準法の数え方では1階建て、登記では2階建てということなのだと思います。

2階部分が何に使われているかは確認できていないので推測となります。

まとめ

旧タイヨー成田店、2026年10月18日に約45年10か月の営業を終えました。

新店舗の開店が12月2日から10月21日に早まったのは

大規模小売店舗立地法の8か月が「上限」であり

成田市も住民も県も意見を出さなかったからです。

意見が出なかったのは、計画がよくできていたからなのか、誰も気づかなかったからなのか。資料からはそこまでは分かりません。

 

ありがとうタイヨー成田店

とてもお世話になっておりました。

本日もありがとうございました。

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