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【成田・小泉】謎の祠と消えた住宅地 | 航空機騒音障害防止特別地区の実態

みなさんこんにちは。

気になっておりましたでしょうか。

成田市民です。

 

成田レベルが高い方はもしかしたら一度は車で横を通ったことがあるかもしれません。

謎の祠?のようなものがあり橋が架かっている。

元々は水で満たされていたのでしょうか。

あぁ~。。なんか見たことあるね、、

どこだっけという方もいらっしゃるかと思います。

場所はこちら

住所は成田市小泉

野毛平の工業地帯の近くであり

現在延長工事中の成田空港第二滑走路付近でもあります。

本日は成田市小泉の弁財天および成田市小泉共同利用施設について解説致します。

目次

1. 謎の祠のようなものは何か

奥の建物と相まってただならぬ雰囲気を発しておりますが

調べてみるとこの祠には弁財天(べんざいてん)が祀られているようです。

 

弁財天とは

水、音楽、芸能、知恵、財宝を司る女神さまのこと。

インドの神聖な川・サラスヴァティに由来したヒンドゥー教の女神が元となり

日本へ仏教が入ってきた際に日本でも信仰が広がりました。

水の神様ということもあり池、湖、海など水の周りで祀られることが多いようです。

七福神の一員でもあります。

 

日本の宗教事情というのは独自なものであり

日本で受け入れられる過程で仏教・神道・在来信仰が重なった神仏習合の存在となります。

6世紀に仏教が日本に入ってきた時

神道(神社など)や地域の独特の信仰がありましたが

それらを基本排除することなく日本の文化の中に混ざり合い確実に根付きました。

 

そもそも日本で神道と仏教の明確な区別がされたのは明治維新直後の明治元年(1868年)

これを神仏分離(しんぶつぶんり)といいます。

言神道と仏教をハッキリ分けましょうという内容です。

この弁財天もその一例で

神道なのか仏教なのかを断定することが難しく

神仏習合(しんぶつしゅうごう)といい神道と仏教が混ざった形で信仰されております。

この辺りは説明し始めると長くなりますので簡単な解説とさせていただきます。

2. 弁財天はいつから存在したか

そもそもこの弁財天がいつから存在したかを確認したいと思います。

赤丸が該当の場所となり小さな池になっていることが伺えます。

※写真は国土地理院の航空写真を引用しております。

1979年 :池は確認できますがこの弁財天の祠も横の建物も見当たりません。

1989年:池の中に弁財天の祠と思われる円形の影と横の建物が確認出来ます。同時期に建てられたのでしょうか。

2025年:該当場所は1989年と特に変わりありません。

これは予想ですが弁財天は水にまつわる神様の為

今の祠ができる前からこの池に宿るものとして信仰されてきたのかもしれません。 

 

また写真を比較いただくとお分かりになるかと思いますが

この47年程で周辺の建物がほとんどなくなっていることが伺えます。

なぜ新たに建物が建たないのかを続けて解説します。

3. 消えた建物達と航空機騒音障害防止特別地区について

先ほど示した航空写真に写っているエリアは

“航空機騒音障害防止特別地区”に指定されております。

ちょっと見ずらいのですがこのように滑走路沿、延長線上が指定されています。

① 航空機騒音障害防止地区 

② 航空機騒音障害防止特別地区 

この2種類になるのですが

違いは下記の通り。※成田市HPより抜粋

簡単にまとめると

防止地区であれば条件を満たせばお家の建築や増築が可能ですが

特別区になると建築、増築共に原則不可となります。

下記は千葉県が表明している方針です。

現地に行くと分かりますが

飛行機の騒音はすさまじく生活に影響が出るレベルです。

そのようなエリアに住宅等を建てることは好ましくなく

法律が適用される前に建てられた家は壊すまでは使ってもいいですが

解体するともう建てられないようにすることで

長い年月をかけて徐々に建物がない状況を作ることも一つの目的です。

 

航空機騒音障害防止地区・航空機騒音障害防止特別地区に指定されている

土地の所有者に対し土地買取等の補償や、移転が行われてきました。

収容した土地は国が計画的に物流施設や工場等

騒音の影響を受けにくい物を作り

空港に近い土地としてのポテンシャルを最大限生かすことを目的としています。

 

法律というのは決まればそれに従う必要があり

補償はいらないから同じ場所に家を建て直したいと考えても

建築許可が下りず極論自分で建てたとしても

行政から建物の使用停止命令等が出たりします。

 

このエリアに元々住んでいた方もほとんど移転したようです。

4. 成田市小泉共同利用施設とは

“成田市小泉共同利用施設”との記載があります。

外壁がかなり汚れてしまっており

建物も古いようですが調べてみると

1981年に作られているようです。

 

弁財天の造りも何気に近代的で

足元がしっかりしたコンクリート造の為

建設されたのは同時期のように思えます。

共同利用施設に入らないと弁財天には近づけない為今回は諦めます。

中を覗いてみると廃墟ではないようですが人の気配はありません。

公民館のようなものかと思い成田市のHPを調べてみると

この建物自体も空港の補償事業の一環でした。

他にも成田市だけで70の共同利用施設があります。

普通の公民館とは意味合いが少し異なります。

地元の方ならもしかしたら地域の集まりやお祭り等で利用したことがあるのではないでしょうか。

騒音を少しでも軽減するためのRC造なのでしょうか。

管理やコスト負担は成田市のようです。

成田では至る所で空港に関わる補償事業が行われております。

 

確かに昔の木造の民家では数分に一度飛び交う飛行機の音で生活や活動に支障が出てしまうため

静かな場所を自治体が補償として設置しるという構造のようです。

現在の小泉の世帯数は65世帯

成田市全体で68,642世帯の為その少なさが伺えます。

この場所もいつかはなくなるのでしょうか。

5. まとめ

元々家があった場所

少なくとも徒歩でうろうろしていのは私くらいで

たまに車が通るのと

目に見えないが確実に近くにいる飛行機の轟音だけが響きます。

静かなんだけど轟音が響く不思議な感覚です。

 

今回はふと気になった成田市小泉の弁財天および小泉共同利用施設

そして航空機騒音障害防止地区の解説とさせていただきました。

近隣には現在拡張中の第二滑走路(B滑走路)があり

過去に記事にしておりますのでこちらもぜひご一読ください。

本日もありがとうございました。

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